No.063 | 日本の誇れる先人 寺田寅彦を語る | 2枚組 | 1,100円 |
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今回は物理・文学者の寺田寅彦先生にスポットを当てられ、大きな視点で身近な現象から観察し本質を見極める目で物理・科学根源の世界までを、随筆を通して易しく導いておられたことを紹介頂きました。また連句精神により、自身が媒介物となり無二的人間の生き方を実践されていた先人達の生き様に触れ心が震える思いでした。
Track1
・一生懸命
・夏目漱石「吾輩は猫である」 水島寒月のモデルが寺田寅彦先生
・科学随筆「金平糖」の角
・日常の足元からのアプローチによる物理根源への展開
・「天災は忘れた頃にやってくる」の有名な言葉について
・科学随筆「茶碗の湯」から学ぶ気象学の根本
・随筆「線香花火」が物理学・化学の根本へ
Track2
・寺田寅彦先生の生い立ちとキャリア
・随筆「花物語昼顔」の回顧から見る田丸卓郎先生から学んだ物理学の喜び
・文学は夏目金之助(漱石)先生から学ぶ
・俳句とはレトリック(素材の組み合わせの配置)を煎じ詰めたもの
・第五校(熊本)から東京帝大へ進学、独留学
・1917年38歳 ラウエ斑点の研究にて日本学士院恩賜賞受賞
Track3
・随筆「どんぐり」妻 夏子への追想
・大正12年 関東大震災の被害調査を政府から命じられる
・友人 小宮豊隆へ宛てた手紙
・山裂けて なりける池や 水すまし 震生湖
・「天災と国防」
・寺田先生の設定条件変更対応可能なウズマキの可視化実験
・科学の仮説はインスピレーションを受けた者だけが作り出される
・質的な物理学
・偶発的統計学的現象、複雑系科学「宇宙のゆらぎ」
・陽子と陽子をぶつけた時、励起(反応)したところをフィックス場という
・フィックス場は1兆分の1秒以下しかもたない
・その波を受けた部分をフィックス粒子という
・わずかな「ゆらぎ」を予見していた寺田寅彦先生
・金平糖でフィックスの場を証明した寺田寅彦先生
Track1
・田丸卓郎先生から学んだ物理学の視点
・生物現象(藤の実)からアポトーシス(潮時)の本質を説明
・俳諧の連句
・夏目漱石門下生、寺田寅彦、小宮豊隆、松根東洋城、3人の連句
Track2
・連句とは、イメージをつなぎあわせ時空を超えた世界を漂いながら続く
・前の人の句を活かし肯定しながら付かず離れず完結しないでまとめる
・連句の精神、思いやり、配慮、他人の中で生きる訓練
・共著が多い寺田先生の250篇に及ぶ科学論文
・ペンネーム吉村冬彦にて300篇以上の科学随筆
・心に火をつけてくれた人の出会いの重要性
・自身のアポトーシスを悟っていた寺田先生
Track3
・随筆 「科学者と頭」
・漱石の句「落ちさまに 虻を伏せる 椿かな」
・死の3年前に始めた研究「落椿の力学」
・まざまざと 夢の逃げゆく 若葉かな
・寺田寅彦先生のバイオグラフィー
・晩節を粗末にしない
・以外と知られていない油絵140点 日本画・水彩画300点も生涯描いておられた寺田寅彦先生
・寺田寅彦先生のまとめ